エラーを発見に変える!404エラーページのデザインについて考える

ウェブサイトを閲覧していると、「404エラーページ」に遭遇することがあります。
これは、アクセスしようとしたページが存在しない場合に表示される標準的なエラーメッセージです。
この404エラーページは、ただ「ページが見つかりませんでした」と伝えるだけの場所として終わらせるのではなく、デザイン次第でユーザーに新しい発見やポジティブな体験を提供できるチャンスでもあります。
今回は、404エラーページのデザインの工夫について考えてみます。


404エラーページの役割とは?

まず、404エラーページの基本的な役割について確認します。
404エラーは、ユーザーが存在しないページにアクセスした際に表示されるエラーメッセージで、URLが間違っていたり、ページが削除された場合に発生します。
特に、大規模なウェブサイトや定期的に更新されていないサイトでは、リンク切れや削除されたページが頻繁に発生しやすく、404エラーページがよく表示されます。


404エラーページが単に「ページが見つかりません」と表示するだけでは、ユーザーに失望感を与え、結果としてサイトからの離脱を招くことがあると言われています。
エラーページに工夫を加えることで、ユーザーにポジティブな印象を与え、サイトに留まってもらうことが重要になります。


ユーモアとクリエイティブなアプローチで
ユーザーを惹きつける

ユーモアを活用したデザイン

例えば「404エラーが発生しました」という無機質なメッセージではなく、ユーモアを交えたメッセージを表示することで、ユーザーの気持ちを和らげることができます。
「このページも探検中です。戻るまで少しお待ちください!」といったフレンドリーな表現を使うと、ユーザーはエラーをポジティブに捉えやすくなります。


ビジュアルの力

ユーモアと同時に視覚的な要素も重要です。
キャラクターやイラストを使った404ページのデザインは、メッセージを視覚的にサポートし、ユーザーに楽しさを提供できます。
例えば、任天堂の404エラーページでは、マリオが緑の甲羅に追われるアニメーションを使い、ぶつかりそうでぶつからないコミカルなシーンが展開されます。このようなデザインによって、ユーザーの笑顔を引き出し、エラーページでさえも楽しい体験に変えることができます。

引用:https://my.nintendo.com/aaaaa


ユーザーをリダイレクトする仕掛け

検索ボックスやおすすめページの設置

検索ボックスを設置して、ユーザーがすぐに他のコンテンツを検索できるようにするのは効果的な手段です。
また、人気のページやおすすめコンテンツへのリンクを表示することで、ユーザーが別の興味深いページにアクセスできる可能性を高め、404ページからの離脱を防ぎます。


SEO対策としての404エラーページ

404エラーページは、SEOにも影響を与えます。
エラーが頻発するページが多いと、検索エンジンによる評価が下がり、サイト全体のランキングにも悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、リダイレクトの設定やリンク修正を行い、SEOの観点からも404エラーページを適切に管理することが重要です。


ブランドアイデンティティを強調するデザイン

ブランドを活かしたデザイン

例えば、エラーページにブランドのロゴやカラーを使って統一感を持たせることで、404ページでもブランドのイメージを損なわず、むしろ強調することができます。


キャッチコピーの活用

さらに、ブランドに合ったキャッチコピーをエラーページに表示することで、ユーザーとのコミュニケーションを深めることができます。


インタラクティブな404エラーページでユーザーを楽しませる

ゲームやクイズを導入

たとえば、Google Chromeの「T-Rexジャンプゲーム」のように、エラーページにシンプルなゲームを追加することで、ユーザーはエラーによるフラストレーションを感じにくくなります。
また、「このクイズに答えると正しいページにたどり着けるかも?」といったクイズを導入することで、404エラーページがインタラクティブな体験の場になります。


404ページで再訪を促す方法

インタラクティブな要素を追加することで、404ページがただのエラーメッセージ以上の価値を持ち、ユーザーに「またこのサイトに来たい」と思わせる効果をもたらします。
ユニークな仕掛けを用意すれば、ユーザーが404エラーページに楽しさを見出し、サイトに再訪する可能性が高まります。


おしゃれな404エラーページの実例

ZOZOTOWN

ZOZOTOWNの404エラーページに飛ぶと、ZOZOTOWNの裏道にある秘密のお店の扉が現れます。
どんなお店か気になる方はぜひアクセスしてみて下さい。

引用:https://zozo.jp/404.html


ミツカン

ミツカンの404ページは、シンプルで整理されたデザインが特徴です。
情報が適切にまとめられており、ユーザーが迷わず次のアクションを取れるような構成になっています。

引用:https://www.mizkan.co.jp/


LEGO

LEGOの404エラーページでは、レゴのキャラクターが驚いたようなイラストが表示されます。
LEGOらしい遊び心が詰まったデザインで、ブランドの楽しさを感じさせます。


404エラーページは、ただのエラーメッセージで終わらせるのではなく、ユーザーに新しい発見を提供できるチャンスだと考えます。
ユーモアやインタラクティブな要素を取り入れ、ブランドアイデンティティを反映したデザインを施すことで、404ページがサイト全体のユーザー体験を向上させるツールとなります。


参考記事
・https://blog.takeho.com/creative-use-of-404-error-pages/