新規に開業される店舗や、創業される会社の方が、デザインの制作をどこに頼めば良いのかわからないというご相談を聞くことがあります。ツテがあれば手っ取り早いと思うのですが、特に無い場合はどこに頼めばいいのか判断がつかないのも、確かにわかるような気がします。
そこで、デザイン業務を依頼する場合、どこに頼めばいいのかを整理してみたいと思います。
今回は、「広告代理店」についてお話します。
営業の存在が大きく左右する
広告代理店と聞くと、大手の会社をぱっとイメージされるかと思いますが、規模は大小いろいろとあります。
また、出版社のように、東京に多くの広告代理店が集まっているように思うと聞いたことがありますが、各都道府県にありますし、ここ関西でも大阪が比較的多いと思いますが、京都、神戸等、中小合わせてどの地域にもあります。
その中で、デザインの制作を行っていない広告代理店もありますし、また社内でおこなっているところもあります。
「デザインを依頼する場合」の広告代理店の良さをひとつに絞るとしたら、私の過去の経験からは、「営業の方がいる(いないところもあるかもしれませんが)」いうのが一番のメリットだと、個人的には感じることが多くありました。
進めやすさの大きな違い
例えば、細々としたところでのイメージしていたデザインと違ってた場合、すぐに修正はできそうな内容でも、細かな修正や頻度によって、直接ディレクターやデザイナーに伝えにくい場合が度々でてきます。
その時、営業の方に入ってもらっていると、ワンクッションの対応があるので、ここの形を修正してほしい、色を変えてほしい、別の案がほしい等々、細かなことについて、何かと言いやすくなり、またスケジュールも営業の立場から、きっちり対応してもらいやすいので、案件が進めやすく気持ちも楽になります。(営業とデザイナーがもめてしまう原因にもなるのですが)
これだけの事と思うかもしれませんが、仕事の進め方や、やりやすさが全然違い、ストレスの度合いが全く異なってきます。
さらに大手になると、規模の大きさによって、役割分担も細かく分かれてきますので、お客さまのニーズにあった制作を、自社外部交えてチームを作り、完成度の高いものが仕上がりやすいと思います。
優良な広告代理店の見極め方
ただ、連絡系統が重なるので、意図していることがブレてくるおそれはあります。
そのため、ある程度明確な広告を打ち出すデザインの情報設計や、デザイン内容や原稿等、あらかじめ固まっていることが望ましいと思います。
特にWebサイトの場合になると、技術的な内容が多くなるため、営業だけではまかないきれない事も多く、特に気をつけたほうが良いかもしれません。
営業と制作が混在している会社はなかなか共存することが難しい場面がありますが、関係性が良好なのかどうか、打合せに同席しているときに関係性を読み取ってみると、依頼内容や、要望の伝え方、進め方等の距離感を、依頼する側でつかんでもらうと、さらにやりやすく進めることができたりします。
ここまでは制作側に伝えて、この内容は営業の方に伝えたほうがいいなという振り分けができてくると、デザインの精度もあがり、修正も結果的に少なくなります。
広告代理店の注意すべきポイント
気をつけるポイントとしては、あくまでも広告代理店であって、制作会社では無いため、スキルレベルがどこまで伴っているか未知数なところがあります。
制作レベルが追いつかない場合や、自社で制作が追いつかないときは、外注として広告代理店から制作会社へ下請けとして依頼することも多くあります。
イメージバナーでも大手広告代理店からの依頼がありますが、印象としては、企画提案の部分はとても力があるように思いますが、実際の制作レベルになると、グラフィック面では印刷の入稿データの知識が伴っていなかったり、Webサイトでは技術的なことが追いついておらず、制作や技術的な面を含めて、進行管理を全てやってしまうことも多々あります。
広告代理店と制作会社を切り分けることのメリット
広告代理店の制作レベルの見極めがとても難しいと思いますが、対策としては広告媒体を扱う部分だけを広告代理店に、制作部分は制作会社にと、切り分けて進める方法もありかと思います。
広告代理店と制作会社の連携が条件にはなりますが、この形であれば、結局はコストを大幅に抑えることができますので、ひとつの方法として考えても良いかもしれません。
イメージバナーでも、このような取り組みは柔軟にさせていただいていますし、お客さまの一番ベストな方法を一緒に考えていくスタンスで、コストの面からもサポートをおこなっています。
地域色と営業色
他には、地域に強い広告媒体を持っていたりするので、地域色の強い広告を打ちたい場合にも、とても良いと思います。
例えば、大阪市で発行されている広報誌や便利帳等は、大阪の広告代理店が広告枠を持っていることが多いので、仲介も無く(少なく)対応してくれるメリットがあります。
あと、実際に広告代理店の方と会うときは、制作会社やフリーランスより、営業色は強く感じると思いますので、営業との折衝が苦手な方は注意が必要になりそうです。
(特に大阪は独特な方がいらっしゃるので相性の見極めも必要かもしれません)
広告代理店は、営業の在籍や、外部(主に制作会社)へのデザイン制作を委託以外に、他の媒体(交通広告や紙面広告、Web広告等)への継続した展開のしやすさや、デザイン作業内容の保険や保証的な部分を考えると、高くならざる終えない状況があると考えます。
まとめ
単発での発注であれば、問題無いと思いますが、キャンペーン告知等、複数の媒体で展開する場合、比較的予算がかかりやすいので、見積もり段階で、できるだけ精査して予算のバランスをよく考えたほうが良いと思います。
あとは、地域色がつよい案件等に効果を発揮してもらいやすいので、どれくらい強みを持った媒体を持っているか比較して、検討したほうがベストです。
イメージバナーのできること
イメージバナーは制作会社としての立ち位置が強くでていますが、広告代理店としても機能しています。
広告代理店が制作会社の機能を持つことはありますが、その逆は少ないというか珍しいかもしれません。
上記でお伝えしたように切り分けが一番コストを落とすメリットにはなりますが、イメージバナーでは、制作会社が広告代理店の機能を持つ逆の形を用いることで、余計なコストを落としつつ、お客さまの手間を省ける仕組みを伴って進めていますので、他の広告代理店に比べてよりよい形で取り組ませていただいています。
いままで取り扱ってきた媒体は、関西(特に大阪、京都、神戸)が中心にはなりますが、テレビCM、ネット広告、新聞広告、雑誌広告、交通広告、ラジオCM等、お客さまのご要望に合わせて、一定の媒体を取り扱っており、広告代理店としての機能を持ち合わせています。
また、ポスティングや折り込み等も関西地方にとらわれず、全国の対応が可能で対応しており、ご要望に柔軟に取り組む姿勢で対応しています。
ポスティングや新聞折り込み等も地域の情報を集め、細かく配布地域を定めた提案を含めて、配布するところの最後まで、柔軟に取り組む姿勢で対応しています。
また、制作に関しては、企画構成、シナリオ、デザイン、撮影、録音等最初から最後まで対応できるチーム体制が整っているので、一環した作業とサポートで対応しています。