企業イメージを高めるエイプリルフール戦略:「April Dream」でファンの心をつかむ

4月1日といえば「エイプリルフール」。
英語では「April Fools’ Day」と呼ばれていて、この日に限ってはウソをついても許されるという欧米発祥の習慣です。
日本にも大正時代以降に伝わったといわれていますが、最近ではSNSやプレスリリースで企業や個人がユーモアを発信し、話題を盛り上げる日として広まっています。

しかし昨今のSNSマーケティングの流れを見ると、ただ面白いだけの“ネタ”に終わってしまうと、ビジネスに活かすのはちょっと難しい面もあり、また企業やブランドとしての信頼を損なわないように気を配る必要もあります。

最近ではウソではなく“夢”を発信する「April Dream」という考え方も広がりを見せている動きがあるので、今回は「エイプリルフールとマーケティング」についてまとめてみたいと思います。


なぜ今「エイプリルフール」を
マーケティングに活用するの?

4月1日は新年度の始まりでもあり、入学式や入社式、新商品リリースなど、何かと注目が集まりやすいタイミングで、SNS上でも「今日はエイプリルフールだね!」という話題がバズりやすい日なので、小規模ビジネスにとっても“アイデア次第で一気に拡散されるチャンス”になりやすいとは考えています。


エイプリルフール施策を成功させる
3つの注意点

誤解を招かない内容にする

ウソをついてもいい日だからといって、見る人が不快になったり、誤解を与えたりする表現はもちろんNG。プレスリリースやSNSで発信する場合は、必ず「エイプリルフール企画」であることを冒頭などでしっかり伝えておくと安心だと思います。


法令・コンプライアンスを守る

他社や他者を巻き込むコラボ企画なら、必ず許可を取るなど、ルールを守ることが大切です。
面白さ優先で権利侵害やコンプライアンス違反が起きてしまうと、企業イメージを大きく損なってしまいます。


配信後の影響をイメージする

エイプリルフールが終わったあと、「あれは結局なんだったの?」と消費者やメディアを混乱させてしまうと、ネガティブな印象になりがちなので、企画の目的やメッセージをしっかり伝えきるために、事後フォローも考えておくことが大切です。


エイプリルフール×マーケティングの事例紹介

「辛ラーメン」の“辛くない”ラーメン

「辛ラーメン」を展開する農心ジャパンが、まさかの「辛くないラーメン」をエイプリルフールに合わせてリリース。
普段のイメージと真逆の企画に驚いたユーザーがSNSで拡散し、話題を集めたそうです。


「八天堂」のSNS発信から
実際に商品化したくりーむパン

くりーむパンで有名な八天堂が、エイプリルフールにSNSで発信した“嘘みたいな企画”を実際に商品化。
「本当になっちゃった!」というサプライズ感でファンの心をつかみ、ブランド認知もさらに広がりました。

https://x.com/HattendoINC/status/1641817654037032960?s=20より引用


注目のキーワード「April Dream」とは?

最近注目されているのが「April Dream」という考え方で、PR TIMESが、4月1日を「ウソをついてもいい日」ではなく「夢を語る日」にしようと呼びかけています。
たとえば、自社が叶えたい目標やヴィジョンを発信することで、「あ、この企業はこんな未来を考えてるんだ」「応援したい!」と多くの人に共感してもらいやすくなり、ウソよりも夢を語ったほうが、長期的に見てブランドイメージを高める効果が期待できるという考え方です。


エイプリルフールに「April Dream」の
考え方を取り入れてみる

エイプリルフールを“ウソをつく日”ではなく、“夢を語る日”に変えるためのアイデアとしては、下記のような方法が考えられます。

  • 叶えたい目標を率直に語る
    「いつかこんな製品やサービスを提供したい」「将来的には海外に展開したい」など、自社の未来図を具体的に打ち出すと応援してもらいやすくなると考えます。
  • 背筋が伸びるような宣言をしてみる
    普段は言いづらい大きめの夢も、エイプリルフールなら「ちょっと大胆に語ってみるか!」と背中を押してもらえる日。思い切って高い目標を宣言してみるのもいいかもしれません。
  • 実際の行動計画やストーリーもセットで伝える
    「こんなステップを踏んで夢を叶えたい」という道筋や、創業のきっかけ、チームの想いなど、ストーリー性を交えるとより共感を得やすいです。
  • ファンや顧客を巻き込む仕掛けを作る
    SNSのハッシュタグで「#私たちのAprilDream」を募集したり、ユーザーから「こんな夢応援してます!」というコメントを集めたり、双方向のコミュニケーションを楽しめると盛り上がります。

エイプリルフールという特別な日に、ただのウソではなく“夢”を共有することで、ブランドへの好感度や応援ムードが高まるかもしれません。


エイプリルフールは、ウソをつくというイメージが先行しがちですが、実は「企業のアイデアや想いを発信する絶好のチャンス」でもあります。
ただし、誤解を与えたり法律を破ったりしないように注意しながら、遊び心誠実さを両立させることがポイントだと考えます。

ウソではなく夢を発信する「April Dream」という考え方を取り入れると、よりポジティブにブランド価値を高められると考えます。


参考記事
・https://prtimes.jp/magazine/today/april-fool/
・https://prtimes.jp/magazine/2020-4-aprilfool-case/