広告を制作するときに、結局どう始めればよいのかと悩むことも多いと思います。
特に小規模ビジネスでは大きな予算をかけられないこともあり、費用対効果の高さが求められます。
そんなときに注目したいのが「感情曲線」という考え方で、見込み客や視聴者が広告を通じてどんな感情の移り変わりを体験するのかを設計し、より強い印象を残すための手法です。
感情曲線って何?
「感情曲線」は、物語を読んだり映像を観たりするときの“感情の波”を可視化したもので、映画やドラマの脚本でよく使われる考え方ですが、広告の世界でも近年注目を集めています。
たとえば、導入で興味を引き、途中で“盛り上がり”を作り、最後に落ち着いたところで「行動」を促す・・・といった具合に、感情の流れを意図的に作り上げることで、商品の魅力やメッセージがグッと伝わりやすくなると言われています。
感情曲線を広告制作に取り入れる
メリット
- ストーリーが作りやすい
感情の起伏をあらかじめ想定しておけば、「次に何を伝えるべきか」が明確になり、構成がブレにくくなります。 - ブランドイメージが深まる
単純に「商品がすごいです!」と押し売りするより、感情の流れを伴った“物語”を提示したほうが、お客さまの心に残りやすいと言われています。 - 記憶に定着しやすい
喜怒哀楽など感情が動いた瞬間は強く印象に残り、起伏がはっきりしていると、「あの広告、すごく印象に残った」という状態が生まれやすくなります。

感情曲線の作り方:3つのステップ
ステップ1:テーマ・目的をはっきり決める
- まずは「この広告で何を達成したいのか?」を明確にします。
- 「視聴者にどんな感情を体験してもらいたいか?」も大切なポイントで、たとえば、ワクワク感や共感、安心感などをどの場面で引き出したいか考えてみることが大切です。
ステップ2:視聴者の感情をシミュレーションする
- 小規模ビジネスの場合、ターゲットは自分に似た属性のお客さまや地域の方が多いかもしれません。
相手の悩みや興味をイメージしながら、最初の「導入」で注意を引き、「ここ大事!」という場面で感情をグッと盛り上げられるように構成します。 - クライマックスの場面をどこに設定するのかがカギで、商品の魅力やサービスの価値を強調し、短時間でインパクトを与えます。
ステップ3:オチ(行動)をわかりやすく提示する
- 感情のピークが過ぎたら、次は具体的な行動を後押しするフェーズです。
「無料トライアルに申し込んでみませんか?」「店舗でお待ちしています!」など、視聴者が動きやすいゴールを作ります。 - 一連のストーリーを締めくくったあと、見込み客が何をすればいいかをシンプルに提示すると、行動してもらえる可能性が高まります。

小規模ビジネスにおすすめの具体例
地域のパン屋さんが作るオンライン動画広告
- 導入:お店の外観やパンが並ぶシーンから始めて、「なんだか入りたくなる」雰囲気を演出。
- 盛り上がり:パン作りの真剣な様子や店主のこだわりを映し、視聴者の共感を引き出す。
- クライマックス:焼きたてのパンを食べた瞬間の笑顔や、その香りを想像させるような映像で、いちばんの見せ場を作る。
- 結末:地域密着を感じさせる日常風景の中で、「一度味わってみませんか?」という呼びかけで終わらせる。

個人事業のコンサルティングサービスLP
- 導入:ターゲットの悩み(たとえば「売上が伸び悩んでいる」「SNS活用がうまくいかない」など)をズバッと指摘。
- 盛り上がり:悩みの解決策や事例を具体的に見せ、「こんな解決方法があるんだ!」と希望を持たせる。
- クライマックス:成果が出たお客さまの声やインパクトのある数字で、「私もこうなりたい!」という気持ちを引き出す。
- 結末:無料相談や問い合わせフォームへの誘導を自然な流れで提示して、行動につなげる。

感情曲線を取り入れると、広告のストーリーがグッとわかりやすくなり、お客さまの心に残る確率が高まるため、特に大きな予算をかけられない小規模ビジネスでは、一つひとつの広告で確実に成果を出すことが重要なので、下記のポイントを意識すると良いと考えます。
- 序盤でグッと引きつける
- 中盤で共感や驚きなどの感情を高める
- 最後に行動をうながす仕組みを作る
ストーリー曲線を意識することで、「広告の見られ方」が大きく変わると考えます。