Webサイトの制作やリニューアルを検討している場合、スムーズな進行と成果を出すためには、制作会社への依頼方法が重要です。
その際に活躍するのが「提案依頼書(RFP: Request for Proposal)」です。
RFPを活用することで、制作会社とのコミュニケーションがスムーズになり、プロジェクトの成功確率が高まると言われています。
今回は、RFPの基本的な概要と、作成時に押さえるべきポイントについてまとめます。
CONTENTS
RFPとは?
RFPとは、Web制作会社に対して自社の要件や期待する成果を伝えるための文書です。
以下のような場面で使用されます。
- 新規Webサイト制作の依頼
- 既存サイトのリニューアル
- 特定機能の追加開発
RFPは依頼内容を明確に伝えるだけでなく、複数の制作会社から提案を受け取る際の比較基準としても役立ちます。
同じ条件の下で提案を依頼することで、各社の提案を公平に評価しやすくなります。
RFP作成のメリット
RFPを作成することで、以下のようなメリットが得られます。
要件の明確化
- プロジェクトの目標や要件を文書化することで、制作会社との認識のズレを防げます。
- 制作中のトラブルや追加費用の発生リスクを軽減します。
効率的な提案依頼
- 一度作成したRFPを複数の制作会社に配布すれば、依頼内容を一貫して伝えられます。
- 各社からの提案を同じ基準で比較することが可能です。
提案の精度向上
- 明確な要件が示されていると、制作会社も具体的で現実的な提案を行いやすくなります。
- 発注者と受注者双方が納得のいく提案が期待できます。
RFPに記載すべき主要項目
RFPを作成する際には、以下の6つの項目を押さえておきましょう。
プロジェクトの背景と課題
- Webサイト制作やリニューアルを検討するに至った理由を詳細に記載します。
- 課題の具体例: 直帰率が高い(70%以上)、問い合わせ件数が増加しない。
プロジェクトのゴール
- このプロジェクトの成功基準を明確にします。
- 例1: 直帰率を10%削減。
- 例2: 問い合わせ件数を月間20件以上に増加。
予算と納期
- プロジェクトにかけられる予算と希望する納期を記載します。
- 例: 予算300万円(税別)、納期○月○日まで。
要件と具体的な依頼内容
- 必要な機能やデザインを具体的に記載します。
- 例: レスポンシブ対応のデザイン、サービス紹介ページの追加(計3ページ)、CMS(コンテンツ管理システム)の導入。
提案を求める項目
- 制作会社に提案を依頼したい内容を明確にします。
- 例: サイトデザイン案、プロジェクトの進行スケジュール、詳細な見積書(各項目の内訳を含む)。
動作環境や法務関連
- 必要に応じて、補足情報も記載します。
- 例: サーバーやドメインの条件、契約時の特記事項(例: 著作権の取り扱い)。
RFPは、Webサイト制作プロジェクトを円滑に進め、期待する成果を得るための重要なツールです。
しっかりと準備し、明確な要件を伝えることで、理想のWebサイトを実現する第一歩を踏み出せます。
もし「RFPの作成が難しい」「どこから手を付ければよいかわからない」と感じている場合でも、心配する必要はありません。
制作会社はプロジェクトの開始時にしっかりとヒアリングを行い、目的や課題を一緒に整理しながら最適な提案を行います。
Webサイト作成をお考えの際は、お気軽にイメージバナーへお問い合わせいただければと思います。