世界最大級のモーショングラフィックス・イベント「MOTION PLUS DESIGN TOKYO」が、2024年6月15日に渋谷「LINE CUBE SHIBUYA」で開催されます。
MOTION PLUS DESIGN TOKYOは、パリを拠点とするモーションデザインの芸術性を広める『MOTION PLUS DESIGN』が2015年から開催しているイベントで、多くの著名なアーティストが参加し、最新のトレンドや技術について発表しています。
最近では、WebサイトやSNSの動画広告の中にモーショングラフィックスが多く取り入れられています。
今回は、モーショングラフィックスの基本と導入のメリット、中小企業の活用法についてまとめてみたいと思います。
モーショングラフィックスとは?
モーショングラフィックスとは、静止した画像やテキストに動きを加え、視覚的なエフェクトを作り出す技術です。
これにより、情報をよりダイナミックかつ効果的に伝えられるようになります。例えば、企業のロゴにアニメーションを加えることで、個性を出すことができます。
主な要素と技術
モーショングラフィックスは、アニメーション、ビデオエディティング、3Dモデリングなどの技術を組み合わせて作成されます。
これらの技術が進化し、現在ではより複雑で魅力的なビジュアルを手軽に制作できるようになっていると言われています。
利用される分野とその効果
モーショングラフィックスは、CM、映画のオープニング、ウェブサイト、プレゼンテーション、ソーシャルメディアのコンテンツなど、幅広い分野で利用されています。
その視覚的な魅力と情報伝達の効率性から、多くの企業がプロモーションに採用しています。
モーショングラフィックスのメリット
情報をわかりやすく的確に伝えられる
モーショングラフィックスを使用すると、静止画やテキストよりも多くの情報を短時間で効果的に伝えることができます。
例えば、キャラクターの動きを通じてその個性を表現したり、複雑なデータを視覚的にわかりやすく提示することが可能です。
比較的低予算で制作ができる
モーショングラフィックスは、素材ベースで構成できるため、新規の動画撮影が不要で、低予算で制作が可能です。
既存の画像やロゴを使用して、構成イメージを伝えるだけで制作が進められます。
様々なシーンで活用できる
モーショングラフィックスは、多様な用途に活用できます。
例えば、教育用教材やプロモーションビデオ、ウェブサイトのインターフェース、プロジェクションマッピングなど、幅広い分野で効果を発揮します。
モーショングラフィックス最新トレンド
近年、技術革新や社会情勢の変化と共に、モーショングラフィックスのトレンドも目まぐるしく変化しています。
- インタラクティブ体験の進化
これまでのマウスでのクリックやカーソルを合わせる操作に加えて、声での操作や手の動きで操作する方法がだんだんと一般的になってきているそうです。これにより、仮想空間でのモーションデザインが進化し、より没入感のあるインタラクティブな体験が可能になっています。
- リアルタイム表現の飛躍
高性能なGPUやクラウド技術の登場により、複雑なエフェクトやリアルタイムなシミュレーションが容易になってきており、ライブ配信や仮想空間での表現が飛躍的に進化しているそうです。
- AIによる制作支援と高度化
AIは、単なるアニメーション生成にとどまらず、音声認識や自然言語処理に基づいた高度なインタラクティブコンテンツ制作もできるようになってきているそうです。さらに、デザインアシスト機能も進化しており、デザイナーの創造性と作業効率の向上に寄与しています。
- サステナビリティへの意識
環境負荷の少ない制作ツールや素材開発が盛んになり、CO2排出量削減や廃棄物削減など、制作過程におけるサステナビリティへの意識が高まっているそうです。
中小企業におすすめの
モーショングラフィックス活用方法
ロゴアニメーション
ロゴに動きを加えることで、ブランド認知度を高めることができます。
動きのあるロゴは、視覚的に印象深く、企業のアイデンティティを強調します。
ソーシャルメディアコンテンツ
短いアニメーションを使用して、SNSでの投稿を目立たせます。
動きのあるビジュアルは、ユーザーの関心を引きやすく、エンゲージメントを高めるのに効果的です。
製品紹介ビデオ
製品の特徴や使い方をわかりやすく伝えるために、モーショングラフィックスを使用します。
アニメーションで説明することで、複雑な情報も視覚的に理解しやすくなります。
プレゼンテーション
ビジネスプレゼンテーションに動きのあるグラフィックを取り入れることで、データやアイデアを視覚的に強調し、聴衆の理解を深めます。
広告動画
オンライン広告やテレビCMにモーショングラフィックスを取り入れることで、視覚的に魅力的なコンテンツを作成し、視聴者の注目を集めます。
制作者を選ぶポイント
自社で制作する場合
- メリット: 長期的なコスト削減、柔軟な対応、ノウハウの蓄積が可能。
- 予算: 初期投資が必要だが、長期的には費用削減。
- スキルセット: 必要なスキルが社内にあるか、教育するリソースが必要。
- 規模と期間: 小規模で短期間のプロジェクトに適している。
- クリエイティブ: 基本的な制作が可能。
制作会社に依頼する場合
- メリット: 高度な専門性とクリエイティブなアイデアによる高品質な制作、時間の節約、安心感を得られる。
- 予算: 継続的な費用が発生する。
- スキルセット: プロフェッショナルによる高品質なコンテンツ制作が可能。
- 規模と期間: 大規模なプロジェクトに適している。
- クリエイティブ: 高度なクリエイティブが必要な場合に効果的。
モーショングラフィックスを利用した事例
・FUJI ROCK FESTIVAL:《 OSAHO 》
「“ルール・マナー”でもない、規制でもない。快適で気持ちよいフジロックをつくるのは、参加者ひとりひとりの気持ちが大切」というメッセージを、ルールやマナーを御作法(OSAHO)として呼びかけたキャンペーン動画です。
世界中から集まるファンに向けて、キャッチーな音楽に合わせて動くモーショングラフィックスをうまく利用し、言語や文化の壁を超えて伝わる動画になっています。
・Payme
Payme は、従業員が給料日を待たずに賃金を受け取れるサービスで、Payme を従業員の福利厚生として導入することで、企業が求人応募を増やし、従業員の定着率を向上できるという利点を訴求しています。
従来の給与サイクルで従業員が直面する問題を紹介することから始まるわかりやすい物語をモーショングラフィックスにより視覚的にわかりやすく表現しています。
・大和工業グループ:会社紹介
姫路の鉄鋼会社、大和工業グループの会社紹介動画では、グループの歴史、事業内容、企業理念、社会貢献活動などをインフォグラフィック形式でわかりやすく説明しています。
視覚的なデータとアニメーションを活用し、視聴者がグループの活動や価値観を理解しやすい内容になっています。
モーショングラフィックスは情報をわかりやすく伝えることができるので、中小企業にとっては、ロゴアニメーションやソーシャルメディアコンテンツ、製品紹介ビデオ、プレゼンテーション、広告動画など、様々な用途で効果的に活用できると考えています。
イメージバナーではお客様の要望を丁寧に聞き取りながら、モーショングラフィックス活用のお手伝いを行っておりますので、ぜひご相談いただければと思います。