新春こそ見直したい!Webサイトの目標設定と改善ポイント

あけましておめでとうございます。2025年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、お正月は1年の計画や抱負を立てる絶好のタイミングです。
個人の日常生活だけでなく、ビジネスにおいても「新しい目標を設定する」「既存の施策を見直す」といった行動を取る方が多いのではないでしょうか。


Webサイト運営についても同様で、新年という節目を利用して目標を見直し、改善すべきポイントを洗い出すのは非常に有効です。
今回は、Web制作や運用に携わる皆さんが、年の初めに取り組むべきサイトの目標設定と改善のポイントをご紹介します。


なぜ新年のタイミングで
Webサイトの目標を見直すべきか

“区切り”があるとマインドセットを
切り替えやすい

ビジネスの環境は常に変化していますが、日常の業務に追われると、サイトの分析や改善を先延ばしにしがちです。
年始という“区切り”を利用することで、意識を切り替え、戦略を立て直しやすくなると言われています。


今年のKPIは適切かを再考できる

例えば「月間PV数を○○にしたい」「資料請求数を○○件に増やしたい」などのKPI(重要業績評価指標)。
昨年立てた数値目標は、今のビジネス状況に合っているでしょうか?
年始に改めて振り返り、最適な目標にアップデートする機会になります。


目標設定のための基本プロセス

ビジネスゴールから逆算する

Webサイトの目標は、会社全体・事業全体のビジネスゴールと必ずつながっていなければなりません。
売上目標、認知度向上、リード獲得などの大きな目的を踏まえ、Webサイトで達成すべき具体的な指標を設定することが大切です。

例:
ビジネスゴール:年内に売上を前年比120%にする
Webサイト目標:お問い合わせ件数を月○○件に増やす → そのために、ランディングページの流入数・CVRを改善する


SMARTの法則を意識する

目標設定の際によく引用されるのが「SMARTの法則」です。

  • S:Specific(具体的)
  • M:Measurable(測定可能)
  • A:Achievable(達成可能)
  • R:Relevant(関連性がある)
  • T:Time-bound(期限がある)

新年のうちに目標を「○月末までにお問い合わせを月○件に増やす」などのように、より具体的にすることが重要です。


Webサイト改善のポイント

データの振り返りと分析

新年の目標を設定するには、まず昨年のサイトデータを振り返ることが重要です。

  • アクセス解析(Googleアナリティクス 4 など)
  • ヒートマップ解析
  • コンバージョン率
  • 離脱率・直帰率

分析結果をもとに「なぜPVが伸び悩んでいるのか」「離脱ページはどこか」「コンバージョンへの導線が弱いのはどこか」を明確にし、改善施策を検討します。


UI/UXの見直し

使いづらいUIや分かりにくいサイト構造では、ユーザーがストレスを感じ、離脱してしまいます。

  • メニューやボタン配置:スマホでの操作性はどうか
  • ページ遷移の導線:迷わずコンバージョンできる導線になっているか
  • 表示速度:ページが重くなっていないか、Core Web Vitalsを満たしているか

特に近年はスマホ経由のアクセスが増えています。
モバイルファーストの視点でUI/UXを見直しましょう。


コンテンツ戦略の再構築

お正月は、いわゆる“区切り記事”や“干支”を絡めたネタを投稿しやすい時期ですが、年始以降も継続的にサイトを更新していくことが大切です。

  • オウンドメディアやブログ:サイトのコンテンツ数と質を高め、SEO効果を狙う
  • SNSやメルマガ:サイトへの導線を作り、リピート訪問を促す
  • 事例・導入実績:自社の強みを具体的に伝えるコンテンツを充実させる

コンテンツカレンダーを活用して、1年を通じた投稿計画を立てると継続的に運用しやすくなります。


改善を“続ける”ためのコツ

PDCAサイクルを意識する

目標設定→施策実施→結果測定→改善のサイクルを定期的に回すことが重要です。

  • Plan(計画):SMARTの法則を使って目標を定める
  • Do(実行):実施する施策をチームで共有し、着実に実行
  • Check(評価):データを定期的に分析し、目標達成度を測る
  • Act(改善):成果が出ていない場合は施策の方向を修正

この流れを“月ごと”や“四半期ごと”など、チームで合意したサイクルで回すよう習慣化すると良いと言われています。


チーム全員で目標を共有する

ディレクターだけが目標を把握していても、実際の施策を進めるスタッフが理解していなければ成果は出にくいです。
社内会議やオンラインツールで「今期の目標や重要指標」「デザイン・開発の優先順位」「コンテンツのネタリスト」を共有し、同じ方向性で動ける環境を作りましょう。


小さな成果を積み重ね
モチベーションアップ

大きな目標に向かう中で、いくつかの小さなマイルストーンを設定するのも効果的です。
例えば「新しいLPを月内に1本公開する」「既存記事のタイトルを最適化してCTRを向上させる」など、小さな成功体験を重ねることで、チームのモチベーションを維持しやすくなると言われています。


新年のタイミングは、Webサイトの目標を見直す絶好の機会です。
ビジネスゴールから逆算した明確なKPIを設定し、アクセス解析やユーザビリティの観点からサイトの問題点を洗い出し、コンテンツ戦略・サイト改善を着実に進めていきましょう。
さらに、改善施策を継続的に回していくためには、チーム全体の意識共有と小さな成功体験の積み重ねが大切だと考えます。

お正月という節目を機に、自社サイトをさらに成長させるための目標や施策を立て、実行してみてもいいかもしれません。