小規模ビジネスの経営者や広告担当の皆さんからよく耳にするのが、「企画を考えろと上司に言われるけど、なかなかアイデアが出てこない」「顧客に求められる提案をどう作ればいいのかわからない」といった声です。
たしかに「企画」という言葉だけを聞くと、何か特別な発想力や大掛かりなプロモーションが必要なイメージが強く、少し身構えてしまいそうですが、実はそこまで難しく考える必要はないかもしれません。
今回は、「企画」の本質を改めて整理しながら、具体的な企画立案のヒントについて考えてみたいと思います。

企画の正体は「課題解決」
「企画」と聞くと、大がかりな広告キャンペーンや派手なイベントを思い浮かべてしまいがちですよね。
ですが本来、企画はもっとシンプルなものです。“課題を解決するための提案”こそが企画の正体と言えます。
例えば、
- 売上が伸び悩んでいる → 新規キャンペーンを考える
- 若いターゲットにリーチできていない → SNS広告を活用する企画を提案する
- 社内で情報共有がうまくいかない → タブレットを導入して営業資料をオンライン化する
など、身近な課題に対して「こうすれば解決できるのでは?」と提案すること自体が企画なので、派手な演出や予算の大小にかかわらず、「こんな課題があるから、こういうアイデアを実行しよう」と整理することで、自然と企画の形になると考えます。

「目的」を見失うと企画は迷走する
企画を考える際に絶対に押さえておきたいのが、「目的を明確にする」ということです。
何のために企画を実行するのか、そこが曖昧なままだと、企画自体もぼんやりしてしまい、結局「何をしたかったんだっけ?」という状態に陥りがちです。
- 目的:売上を前年同月比15%伸ばしたい
- 具体案:売れていないエリアに的を絞ったキャンペーンを実施する
- 目的:サービスの認知度を20代~30代に広げたい
- 具体案:SNSインフルエンサーとコラボ企画を実施する
- 目的:問い合わせが増えすぎてオペレーションが追いつかない
- 具体案:FAQの充実やチャットボット導入で問合せ窓口を整理する
目的がはっきりしていれば、「何をすればゴールに近づけるか」を考えやすくなり、その結果、シンプルで的確な企画が生まれるのです。
企画は身近なところから生まれる
実は、社内や日常のちょっとした改善アイデアも立派な企画です。
たとえば、
- 重たい資料を紙で持ち歩くのが大変 → タブレットでペーパーレス化
- 社員食堂が混みすぎて昼休憩が短い → 昼休みを時差制にして混雑を緩和
- コーヒーショップが並びすぎて昼休みが潰れる → 社内コーヒーマシン(ネスカフェアンバサダーなど)を導入
こうした身近なシーンでも「困っていること」や「改善の余地があること」は必ず見つかってきますので、その“ちょっとした困りごと”に注目してみると、新しい企画のタネがたくさん見つかると思います。

まずは「課題を洗い出す」ことから始めよう
「企画を考えなきゃいけないけど、どこから手をつけたら…」と頭を抱える方は、まず課題リストを作成するのがおすすめで、大きな課題でも小さな不満でも、思いつく限り書き出してみます。
- エリアごとの売上データを見比べる → どこが一番落ちているか
- ターゲットの年代や属性を改めて振り返る → どこにアプローチができていないか
- 社員やスタッフから雑談ベースで不満や困りごとを聞く → 想像もしていなかった盲点が見つかるかもしれない
こうして課題を“言語化”するだけでも、「これを解決するにはどんな手段があるだろう?」と自然に考え始められるので、こうして発想を広げていけば、いつのまにか立派な企画になっています。

この記事でお伝えしたいポイントは、企画=特別で難しいものではなく、課題解決のための提案であるということで、画期的なアイデアを出すクリエイティブ力も時には必要ですが、最初から「とびきりのアイデアを…!」と悩む必要はありません。
- 企画の前に「課題」を見つける
- 目的(ゴール)を設定して、そのための手段として企画を組み立てる
- 小さな解決策の提案も企画と呼べる
こうした考え方を持てば、「なにか企画しなくちゃいけないから…」と憂鬱になる時間はグッと減るはずです。むしろ「どんな課題を解決すると効果的かな?」と楽しみながらアイデアを出せるようになると考えています。
参考記事
・https://next.rikunabi.com/journal/20180524_m11/