前回お伝えしたような、AIで簡単に作成する形で満足されない場合について、デザインの制作会社に依頼するという選択肢がでてきます。制作会社に依頼する場合は、しっかりと要望とされるコンセプトに沿った形で、完成度が高いロゴマークができると思いますが、依頼する価値はどこに、なにがあるのかを考えてみます。
4つの「どのように」
まず、ロゴデザインの役割として私が思うのは、4つの「どのように」があります。
プロセス(経営者、会社、店舗等)を整理して「どのように集約するか」
視覚的にいかに認知と浸透をさせて「どのように訴求するか」
他と差別化させながら、ブランド力を「どのように高めるか」
わかりやすくひとつの形にまとめるときに「どのように表現するか」
この4つがうまくデザインに落とし込まれて完成させることが、制作会社に依頼するメリットであり、末永く使うことができるロゴマークになります。
社会的な3つの機能
次に、ロゴマークができあがった後に、ロゴがブランドとして成り立っていかなければなりません。
以前の「ロゴデザインのトレンド」の記事内にあった「ロゴのチカラ」という紙面に書かれていたことを、焼き直してお伝えすると、下記の社会的な3つの機能があると考えられるとしています。
日頃の購買選択においてブランドが情報処理を簡略化し、判断を助けていること |
ブランドから得られる体験や価値を多くの人に事前理解されること |
ブランドの付与された商品を買う行為を通じて消費者が自分のアイデンティティーを確認し、周囲に表現すること |
難しい解釈で混乱してしまいますが、ロゴマークを通じてブランド化に育てる過程が必要なのだと考えます。
3つの「してもらうこと」
そこで、上記の3つのことについて、個人的な解釈で咀嚼してみると、こうなりました。
・1つ目は、多くの人に認知してもらうこと
・2つ目は、多くの人に信頼してもらうこと
・3つ目は、多くの人に宣伝してもらうこと
解釈が間違っているかもしれませんが、ロゴマークに求められる必要なことにはなっていると思いますし、ここから紐解いていくことで、新しい発想が依頼される側に芽生えてくることもあります。
ロゴマークを作成するプロセスのうえで、デザインを依頼する前に作成してほしいイメージを、できるだけ具現化しやすいように伝えることも重要です。
お伝えしたことを踏まえて、漠然とでもいいので、答えや考えを事前にまとめて用意しておくと、制作会社からのデザインのクオリティも高まっていくと思います。