やってみなはれ佐治敬三賞とは?革新的広告クリエイターの挑戦を称える賞

近畿エリアのクリエイターを支援し、その挑戦を称える「やってみなはれ佐治敬三賞」という賞をご存じでしょうか?
サントリーの社是「やってみなはれ」を冠した「やってみなはれ佐治敬三賞」は、半世紀以上にわたり、近畿エリアの広告クリエイターたちの挑戦を支援し続けています。
今回は、「やってみなはれ佐治敬三賞」についてまとめます。


賞の概要と目的

「やってみなはれ佐治敬三賞」は、大阪広告協会が主催する広告クリエイター向けの権威ある賞です。
近畿地方に在住・勤務するクリエイターを対象とし、過去3年以内に制作・発表された革新的な広告コミュニケーション活動を評価します。

この賞の特徴は、単なる技術や表現力だけでなく、「チャレンジ精神」を重視している点です。
広告技術の向上を促進し、次世代を担う優れたクリエイターの育成を目指しているそうです。


歴史と伝統

1967年、大阪広告協会の創立20周年を記念して「大阪広告協会サントリー奨励賞」として誕生しました。
2000年には、サントリーの二代目社長であり、クリエイターへの深い理解と期待を持っていた佐治敬三氏の名を冠し、現在の名称となりました。

50年以上の歴史を持つこの賞は、関西の広告業界を支える重要な存在として、多くのクリエイターの成長を見守ってきました。


近年の受賞者と作品

2024年度(第57回)

茗荷恭平氏(電通)が、AIとドローンを組み合わせた革新的な表現手法で受賞。テクノロジーと創造性の融合が高く評価されました。


2023年度(第56回)

細田佳宏氏(タイガータイガークリエイティブ)の「ある日突然関西人になってしまった男の物語」が受賞。
ユニークな視点とストーリーテリングで共感を獲得しました。

2022年度(第55回)

正樂地咲さんが手掛けたラジオ広告「無理なくつづく」が受賞。
この作品は、FM大阪で放送されたもので、ダスキンの広告として制作されました。
ラジオ広告の特性を活かし、聴取者に親しみやすく、かつ印象に残る内容を提供しました。

引用元:https://www.advertimes.com/20220401/article380741/


2021年度(第54回)

小堀友樹氏(電通関西支社)の「宇治市〜宇治茶と源氏物語のまち〜」が受賞。ゲーミフィケーションを活用した新しい広告表現として注目を集めました。


デジタル時代における意義

近年、広告業界はデジタルトランスフォーメーションの波を受け、大きく変化しています。
AI、AR、インタラクティブデザインなど、新しい技術を活用した表現方法が次々と生まれています。

「やってみなはれ佐治敬三賞」は、このような時代の変化に対応し、デジタル領域での革新的な取り組みも積極的に評価していると言われています。


「やってみなはれ佐治敬三賞」は、関西の広告クリエイターたちに、新しいアイデアや表現に挑戦する勇気を与え続けています。
デジタル時代においても、その精神は変わることなく、むしろその重要性を増しているといえると考えます。

私も自分の挑戦を振り返りながら、今年はどんな素晴らしい作品に出会えるのか、とても楽しみにしています。


参考記事
https://www.advertimes.com/20241223/article484846/