「営業力を強化したい」と考えている小規模ビジネスの経営者や広告担当者の方は多いと思います。
新規顧客の獲得や既存顧客との関係深耕には、営業スキルが重要なのはもちろんのこと、同じくらい大切なのが営業マインドだと言われています。
しかし「営業マインドって具体的には何?」「どうすれば身につくの?」と疑問を持つ方も少なくないと思います。
今回は、営業マインドの基本から具体的な身につけ方についてまとめてみます。

営業マインドとは?
まずは基本を押さえる
営業マインドとは、顧客の課題やニーズを正しく捉え、最適な解決策(ソリューション)を提供するための考え方や姿勢を指します。
単に商材を「売ること」に注目するのではなく、「顧客にどんな価値を提供できるか」を第一に考えることがポイントです。
営業スキル(ヒアリング力・プレゼン力など)をどれだけ持っていても、「そもそも顧客に寄り添おう」「成果を出すために常に改善しよう」というマインドが欠けていては、本当の意味で顧客に信頼される営業にはなりにくいと言われています。
営業マインドがもたらす効果
- 顧客満足度の向上
- 継続・リピート受注の増加
- 営業担当者自身のモチベーションアップ
- クレームやトラブル時の柔軟な対応力向上

営業には「スキル」と「マインド」の
両方が必要な理由
営業力を高めるうえでしばしば注目されるのは「営業スキル」で、具体的には、以下のような力が挙げられます。
- 顧客へのアプローチ:電話やメール、訪問などでの効果的な第一歩
- ヒアリング・質問力:顧客の課題を掘り起こすテクニック
- プレゼンテーション・クロージング:商品やサービスの魅力を的確に伝え、意思決定を後押しする
もちろん、これらのスキルは営業として成果をあげるために重要ですが、一方で営業マインドがなければ以下のような問題が起こりがちです。
- 「自分の売りたいものばかり押しつけてしまい、顧客を遠ざける」
- 「失注やクレームなどネガティブな状況に強くならず、メンタル面でダメージを受け続ける」
- 「目標に対して貪欲になれず、行き当たりばったりの営業活動になりやすい」
つまり成果を出し続けるには、スキルと同時に「前向きに取り組む姿勢」「顧客に貢献したいという誠実さ」「目標達成への強い意欲」といったマインドが不可欠なのです。

売れる営業マンが共通して持っている
8つの営業マインド
ここからは、特に小規模ビジネスの営業パーソンにとって重要な代表的マインドを8つご紹介します。
- 前向きさ
商談失敗やクレーム対応など、営業現場では多くの挫折がつきものです。
「失敗は当たり前」と割り切り、次の成功に向けて学びを得る姿勢が大切です。 - 価値貢献意識
まずは「顧客にとっての価値とは?」を考える習慣を持ちます。
顧客の求めるものを丁寧にヒアリングすることで、より良い提案が可能になります。 - 目標達成への貪欲さ
売上や新規顧客獲得など、営業には目標がつきものです。
計画を立て、常に「どうすれば目標を達成できるか」を粘り強く考え続ける意欲が必要です。 - 自分の強みの認識
自分の長所や短所を客観的に知り、その強みを最大化する営業スタイルを確立する。
「あなたに任せたい」と思われる営業パーソンを目指します。 - 誠実さ
些細な約束でも破らない、一貫して正直であることが信頼関係を築く基本です。
「嘘も方便」は通じないということです。 - 迅速な行動・時間厳守
スケジュール通りに対応する、遅れそうな場合は早めに連絡するなど基本を徹底します。
小さなことが長期的な信頼につながります。 - 向上心
「もっと知りたい」「もっとスキルを上げたい」という姿勢があれば、自然と情報収集や勉強を続けられます。
最新の業界トレンドや競合他社の情報にもアンテナを張っておきます。 - Win-Winを目指す姿勢
売り手・買い手どちらかだけが得する関係は長く続きかないため、顧客と対等な関係を築き、両者が価値を感じる取引を目指します。

小規模ビジネスにおいて営業力を高めるためには、「営業スキル」を伸ばすだけでなく、マインド面を磨くことが欠かせないと考えます。営業マインドを磨く過程では、自分自身の行動や思考を振り返る「内省」が大きな成長の鍵となります。
成功だけでなく失敗や課題も見つめ直し、そこから学びを得ることで、より深いレベルで営業力が向上すると考えます。
参考記事
・https://service.alue.co.jp/blog/mindset-o-sales