インターネットやスマートフォンの普及とともに、Webマーケティングはどの業界においても必要不可欠な活動になったと言われています。
経営者としては、もう「ネットに疎い」とは言っていられない時代だと感じています。
小規模ビジネスにとって、大規模なWebマーケティングはなかなかハードルが高いと感じるかもしれませんが、コストパフォーマンスに優れたWebマーケティング手法として「バイラルマーケティング」が注目されています。
今回は、バイラルマーケティングの基本知識やメリットについて掘り下げて、学んでみたいと思います。

バイラルの意味とその起源
「バイラル」の定義
「バイラル(viral)」は、もともと「ウイルスの」「ウイルス性の」という意味を持つ英単語です。
この言葉は、ウイルスが感染するように情報が人から人へ広まる様子を表現する際に使われます。
バイラルマーケティングの起源と歴史
バイラルマーケティングという用語は、アメリカのベンチャーキャピタル「DFJ」が、Hotmailのマーケティング戦略を説明する際に初めて使ったとされています。
Hotmailは、Webメールサービスの先駆けとして広く知られており、その成功の要因の一つがバイラルマーケティングでした。
Hotmail社は、すべてのメールに「Get your own free Hotmail at www.hotmail.com」という一文を挿入しました。その結果、1年以内にユーザー数が2万人から100万人に急増したと言われています。
バイラルマーケティングの基本概念
バイラルマーケティングとは?
バイラルマーケティングは、口コミやシェアを通じて商品・サービスの情報を「自然に」広く拡散させるマーケティング手法です。
SNSへのバイラルコンテンツの投稿や、Webサイトへの「SNSでシェアする」「友だちに共有する」などのボタンの設置も、バイラルマーケティングの基本的な手法になります。
バイラルマーケティングとバズマーケティングの違い
バイラルマーケティングは、情報が自然に人から人へ広がることを重視します。
一方、バズマーケティングは企業が積極的に介入し、人為的に口コミを発生させて情報を広めます。
バイラルマーケティングはユーザーが主体となって情報を広めるのに対し、バズマーケティングは企業が主導して情報を拡散させるという違いがあります。
バイラルマーケティングの主な手法
SNSの活用
SNSはバイラルマーケティングの中心的なプラットフォームです。
X、Facebook、Instagramなどを通じて、情報は瞬時に拡散され、多くの人々に届きます。
バイラル広告
バイラル広告は、商品やサービスのプロモーションを口コミ効果で広く伝播させる手法です。
インパクトや話題性のある広告をSNSで拡散することで、より多くの人にリーチできます。
バイラルメディア
バイラルメディアは、バイラルコンテンツを発信・拡散させることで集客を狙うWeb媒体です。
BuzzFeedなどが代表的な例です。
バイラルコンテンツの作成
バイラルコンテンツは、インターネット上で口コミで急激に拡散されることを目的としたコンテンツです。
多くの人の興味を引く伝播性の強いコンテンツを意図的に作り上げることは簡単ではありませんが、高い宣伝効果が期待できます。
バイラルマーケティングのメリット
高い訴求力
バイラルマーケティングは、人から人へ情報を伝える手法であるため、企業から消費者へ直接広告を届けるよりも説得力のあるメッセージとして受け止められやすくなります。
知り合いからの紹介やシェアは、信頼性が高く、受け手にとって好意的に受け止められやすいのです。
コストパフォーマンスの向上
バイラルマーケティングは、一般的な広告や宣伝と比較して投資収益率(ROI)が高くなります。
企業が発信した魅力的なコンテンツが注目を集めれば、広告費用をかけずに自然と情報が広まり、多数のユーザーにリーチできるためです。
バイラルマーケティングの成功事例
AppleのiPhoneのメッセージ
AppleのiPhoneから送信されたメールには、「iPhoneから送信」というメッセージが自動的に挿入されます。これにより、iPhoneユーザーがメールを送信するだけで自動的に受信者にサービスを宣伝することになります。

Dropboxの友人紹介プログラム
Dropboxは、友人紹介サービスを実施することで新規ユーザーの約半数を既存ユーザーからの紹介で獲得しました。
紹介元と紹介先にストレージの追加容量をプレゼントすることで、サービスを友人に紹介するユーザーが増加しました。

バイラルマーケティングを
成功させるためのポイント
シェアしたくなるコンテンツの特性
バイラルマーケティングを成功させるためには、ユーザーがシェアしたくなるようなコンテンツを作成することが重要です。
インパクトがあり、共感を呼びやすいコンテンツが求められます。
ユーザー行動の分析とターゲティング
顧客の属性やニーズを把握し、狙いを定めるべきターゲット像を明確にすることで、より効果的なバイラルマーケティングが実現できます。
効果的な仕組みづくり
情報が自然に拡散される仕組みを構築することが重要です。
SNSのシェアボタンの設置や、友人紹介プログラムの導入など、ユーザーが情報を拡散しやすい環境を整えることが求められます。
バイラルマーケティングは、人から人へ情報が伝播することを利用して自社の認知度やブランド力を向上させる手法です。
通常の広告と比較して費用対効果が高いため、Webマーケティングに対する予算を十分に確保できない場合でも取り入れやすい施策だと考えています。