Web広告の基本指標を徹底解説!効果を最大化するWeb広告指標の押さえどころ

デジタルマーケティングが主流となり、Web広告は今や企業の成長に欠かせない戦略の一つです。
しかし、Web広告の運用にはさまざまな指標が登場しており、初心者にとってはどれを優先すべきか迷いやすいのが現状です。
そこで今回は、Web広告の効果を把握するために押さえておくべき基本的な広告指標についてまとめ、学び直してみたいと思います。


Web広告の基礎

Web広告の種類

Web広告にはいくつかの種類があり、広告の配信方法や目的に応じて使い分けることが重要です。
主な広告の種類として、以下が挙げられます。

  • リスティング広告
    検索エンジンで特定のキーワードを検索した際、検索結果の上部に表示される広告です。
    ユーザーの検索意図に基づくため、すでに興味を持っている層に効果的にアプローチできます。
  • ディスプレイ広告
    広告枠があるサイトに画像やバナー形式で表示される広告です。
    ユーザーが閲覧しているサイトに関連した広告が表示されるため、ユーザーの関心に合った訴求ができます。
  • SNS広告
    FacebookやInstagram、Twitterなど、SNSプラットフォーム上に表示される広告です。
    ユーザー情報に基づいた精度の高いターゲティングが可能です。
  • 動画広告
    YouTubeや動画配信サービス上で表示される広告です。
    視覚・聴覚に訴えるため、情報伝達がスムーズで、特に商品の特徴を伝えやすい媒体です。

運用型広告と非運用型広告の違い

Web広告は、広告のパフォーマンスに応じて調整ができる「運用型広告」と、一度掲載が決まると内容変更が難しい「非運用型広告」に分かれます。
ほとんどの企業は広告効果を高めやすい運用型広告を活用しており、今回紹介する指標も運用型広告で活用するケースが多く見られます。


広告指標の基本項目

インプレッション数

インプレッション数とは、広告がユーザーに表示された回数を指します。
広告が何回表示されたかの指標であり、ユーザーの目にどの程度触れているかを把握できます。
インプレッション数が多いほど、広告の認知度が広がっていると判断できます。


クリック数

クリック数は、ユーザーが広告をクリックした回数を示します。
クリック数が多ければ多いほど、広告がユーザーの関心を引いていることを表し、サイトへの訪問が促進されているといえます。


リーチ数

リーチ数は、広告が実際に届いたユニークユーザーの数です。
インプレッション数が総表示回数であるのに対し、リーチ数は一人ひとりのユーザーに広告がどれだけ届いたかを示す指標です。


クリック単価(CPC)

クリック単価(CPC)は、広告が1回クリックされるごとにかかる費用です。
計算式は「広告費 ÷ クリック数」であり、広告の運用コストが適切かを判断するのに役立ちます。
費用対効果を追求する上で、CPCが高すぎる場合はターゲティングや広告内容を見直す必要があります。


費用対効果を示す広告指標

インプレッション単価(CPM)

インプレッション単価(CPM)は、広告が1,000回表示されるごとのコストです。
「広告費 ÷ インプレッション数 × 1,000」という計算式で求められます。
コスト管理がしやすく、広告が多くの人にどれだけ効率よくリーチしているかを判断する材料となります。


クリック率(CTR)

クリック率(CTR)は、インプレッション数のうちクリックされた割合を示します。
計算式は「クリック数 ÷ インプレッション数 × 100」であり、ユーザーが広告にどれだけ関心を持っているかの指標です。
CTRが低い場合は、広告文やデザインの改善が必要かもしれません。


コンバージョン数(CV)とコンバージョン率(CVR)

コンバージョン数(CV)とは、広告を経由して達成された成果の数(購入や登録など)を指します。
さらに、コンバージョン率(CVR)は「コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100」で計算され、ユーザーがどれだけ行動を起こしたかの割合です。
CVRが低い場合は、ランディングページや広告の訴求ポイントを見直す必要があります。


顧客獲得単価(CPA)

顧客獲得単価(CPA)は、1件のコンバージョンを得るのにかかったコストで、「広告費 ÷ コンバージョン数」で計算します。
コストを効率的に使うためには、CPAを一定以下に保つことが目標になります。
費用対効果を確認しやすく、広告予算の管理に大変役立つ指標です。


広告の利益率を測る指標

広告費用回収率(ROAS)

広告費用回収率(ROAS)は、広告費用に対する売上の割合を示し、「売上 ÷ 広告費」で計算されます。
高いROASは広告が効率よく収益を生んでいる証拠です。ROASが低い場合は、ターゲティングや広告内容の改善が必要です。


投資利益率(ROI)

投資利益率(ROI)は、広告に投資したコストに対してどれだけの利益が得られたかを示す指標で、「利益 ÷ 広告費 × 100」で計算します。
ROIが高いほど収益率が良好であり、広告が利益を生んでいることを意味します。
ROIを追跡することで、広告戦略の見直しや効率化が可能になります。


広告指標を理解し活用することで、広告効果を客観的に把握でき、改善点を見出しやすくなります。
まずはインプレッション数やクリック数などの基本指標から理解を深め、さらにCPAやROASといった費用対効果を示す指標に着目することで、効果的な広告運用が可能になります。
継続的に指標を見直し、改善を加えることで、より高い成果が期待できると考えます。


参考記事
・https://gms-consulting.co.jp/blog/other/0091/