Webサイトを構築するにあたって、重要なポイントがいくつもありますが、その中のひとつにコンテンツのつくり方があります。
依頼される内容によって、つくりあげる内容や考え方はさまざまですが、Webサイトのコンテンツをつくりあげる、セオリーのひとつをお話ししたいと思います。
コンテンツを生む工程
Webサイトの制作をはじめる一番最初の段階で、まずご依頼をいただくお客さまからヒアリングを必ずおこないますが、そのときに、ご要望とされる内容や訴求したいポイントがあれば、整理してとりまとめていきます。
また逆に、何をどう伝えて、何を掲載して、何をしなければいけないのか、何をしていいかがわからないというケースもあります。
その時は、しっかりお客さまとヒアリングを重ねることで、見えてくるポイントがほぼ必ずでてきますし、視点を変えることで訴求できるコンテンツができあがることがあります。
視点の変え方
視点の変え方としては、できるだけ細かくヒアリングしますので、その細かい確認の中で生まれてくることが多くあります。
例えば、私の会社は関西地方です。
ただ、関西だと範囲が広いので大阪と置き換えると、大阪の中でのコンテンツが生まれます。
またさらに掘り下げて、所在地となる東大阪に置き換えると、今度はまたイメージが違ってきます。
そこからさらに所在地を掘り下げると石切になるのですが、また視点が変わってきます。
このように、掘り下げ方と場所を置き換えるだけで、コンテンツの発想が変わってきます。
基本的なコンテンツからの+α
実例でいくと、洗濯洗剤の商品を販売している企業の場合、Webサイトで展開するコンテンツとして想定されるのが、どれだけ汚れが落ちるのか、どんな香りがするのか、主婦が気にしている点(洗剤残りや水量)等を盛り込みながら、機能面の打ち出しをメインにコンテンツを作成することが想定されますし、実際にそのようなパターンが定着しています。
そこはそこで、必ず必要な要素なのですが、他社との差別化を考えると、+αでより訴求を高める施策が必要になります。
発想を転換するコンテンツのつくり方
では、どのような施策があるのかというと、ターゲットを男性に置き換えるというケースです。
洗濯洗剤のターゲット層は主婦だけでは無く、単身赴任の男性や学生も利用します。
そのシチュエーションを考えると、いつも家族である妻、母親に洗濯をしてもらっていることがほとんどだと思います。
そのため、いざ単身赴任で一人暮らしを始めると、洗濯洗剤の入れ方からわからないことが多く、どこに入れるのか、入れる量、洗濯物の干し方、たたみ方、洗濯機の使い方や機能のこと等、思ってもいない基本的な事からわからないことが実際多くあることがわかっています。
必要の無いと思っているコンテンツが必要
そうすると、洗濯洗剤の機能性だけ訴求するのではなく、合わせて「洗濯とは?」みたいなコンテンツを設けて、商品との親和性を深めることで、他社と訴求方法をガラリと変えることができます。
また、洗濯機のことや干すタイミング、時間等も生活の一部として、必要と思ってもらえるコンテンツに仕立てることで、効果をあげることが望めます。
最近では、女性では無く、男性の俳優が洗濯洗剤のCMに出演していることを考えると、時代の変化とともに、需要の高まりがでてきていると思います。
商品に合わせて思考を変えることが重要
また、別のケースでは、エアコン等の空調設備を取り扱っているケースの場合、季節家電は壊れない限り買い換えは行わないため、広告の展開も独なものです。
エアコンは10年以上持つことが多く、壊れるまでの道のりは遠いようですが、壊れてから買い換えるまでの期間は一週間とかで、あっという間に決めて購入されることがほとんどです。
あらゆるユーザーの立場を想定
確かにエアコンをつける場合は、暑いか寒いかのどちらかで、つけないと耐えられない状況であることが想定され、やはり壊れると、修理に出して、それでもダメならすぐにでも用意したいという気持ちになります。
いざ購入するときに、そのときに販売しているエアコンを選択することになりますが、部屋の広さに合わせて、最新のエアコンなのか、型落ちのエアコンなのかの金額で決めることもあります。
また自動洗浄や、除湿加湿等の機能をメインに購入したり、最近ではデザイン性が高いエアコンも多く出てきましたので、部屋に合わせて選ぶ基準も増えていると思います。
啓蒙活動の重要さ
コンテンツとして、上記であげたポイントを訴求することは必要ですが、一番必要なのは、広告での啓蒙活動になるようです。
Webサイトのコンテンツから少し切り離されてしまいますが、普段からCMや、交通広告、関連しそうなあらゆる媒体への広告出稿等で、認知度を高めていくことです。
さらにWebサイトのコンテンツでは、洗濯洗剤でお伝えしたような、そもそものことをコンテンツ化することも重要になってきます。
故障したときにできることや解決方法、エアコンでは無く、室外機についてのコンテンツを展開するみたいな感じです。
コンテンツの見せ方次第
役立つ情報や、何かあったときのサポートが充実しているコンテンツを用意しておくことで、ユーザーからの信頼を獲得して、いざ故障したときに想起してもらえることが、買い換えサイクルが長い商品には重要な広告展開になります。
いまでは、SNSの展開も継続的におこなうことで、より継続してコミュニケーションを図ることが、年齢層に関わらず訴求しやすくなっています。
SEO対策にも有効
事例を2つほどお話ししましたが、どのような商品やサービスでも、コンテンツの見せ方次第で、最適なユーザーへのマッチングが可能になるので、いかにクリエイティブな発想でコンテンツ化できるかが、制作会社を選ぶ基準になってくると思います。
また、このようなコンテンツの見せ方、伝え方は結果的にSEO対策にもつながり、効果的にWebサイトのコンテンツを展開できるため、企業や飲食店等の店舗でブログ等を展開されている場合は、記事として展開することをおすすめします。
普段の業務の中であたりまえと思われていることが、ユーザーにとってはとても欲している情報につながっている可能性が大いにあるので、とても有効な記事になる可能性が高いと思います。