ウェブサイト制作依頼の準備:効果的な参考デザイン事例の選び方

前回は「制作会社に頼む前に!ウェブサイト制作の準備チェックリスト」と題して、ウェブサイト制作を依頼する前にやっておくとよいことについて考えました。
その中で「デザインの方向性を擦り合わせるために、参考になるウェブサイトやデザインの事例を集めておくといいですよ」ということをお伝えしたのですが、
「そもそも、参考になるウェブサイトってどうやって集めればいいの・・・?」
と思われるかもしれません。
今回は、参考になるウェブサイトを集めるときの視点や、方法について考えてみたいと思います。


参考サイトを集める前に

参考サイトを集めようと思って検索すると、とてもスタイリッシュなサイトや、見栄えのするサイトに惹かれることもあると思います。
でも闇雲に、目立つウェブサイトを集めるだけでは、最終的に自社のウェブサイトならではの機能や特徴を見失うことにもなりかねません。

まずは、参考サイトを選ぶに当たって必要な、基本的な視点について考えてみました。

ウェブサイトを作る目的の特定

参考ウェブサイト探しを始める前に、ウェブサイトを作る目的をある程度固めておくことが必要かと思います。

売上増加、ブランドイメージの構築、または顧客サポートの強化など、ウェブサイトの目的は様々あると思うので、ウェブサイトの核となる目標を設定した上で参考ウェブサイト探しを始めるとスムーズに進むかと思います。

ターゲットとなるユーザーは誰か考える

自社のサービスや製品を必要としている人は誰か、誰にサービスを届けたいかを考えます。

ターゲットとなる人々の年齢、性別、興味、ニーズなどを考慮して、ターゲットが魅力的だと感じるデザインやコンテンツを持つウェブサイトを参考にすることが大切です。

デザインと機能性のバランス

かっこよく魅力的なデザインは確かに重要ですが、それだけではなく、ユーザーにとって使いやすいウェブサイトであることも同様に重要です。

参考にするサイトを選ぶ際には、そのサイトが見た目に美しいだけでなく、訪問者がスムーズに情報を見つけられるように、メニューやリンクが直感的に操作できるかを判断しましょう。

また、ページが素早く表示され、スマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスで問題なく閲覧できるかも、重要な要素です。

競合他社の分析

自社の業界内で競合他社がどのようなウェブサイトを持っているかを分析することも、参考サイトを集める上で役立ちます。

競合のサイトから学ぶべき点や、さらに改善できるポイントを見つけ出すことで、自社のウェブサイトをより際立たせることができます。


参考サイトを集める前に上記のポイントを考慮に入れ、ある程度の道筋を決めておくと良いと思います。


実際に参考サイトを集める

次に、参考になるウェブサイト探しの実際の方法について考えてみます。

基本的にはインターネットで検索をしていくと思うのですが、先程の基本の視点を念頭に置いた上で、ウェブデザインのトレンドや優れたデザイン事例を集めたサイトを利用するのも良いかなと思います。

検索するとたくさんの事例サイトが出てきますが、以下のようなサイトも参考になると思います。

Web Design Clip | Webデザインギャラリー・クリップ集

Web Design Clipはホームページ・Webデザイン制作の参考になる日本のWebデザインギャラリークリップ集です。

Webサイト ギャラリー | Web Designing Portal

Web Designing Portal 」はWebクリエイターのための、WebデザインのギャラリーWeb制作会社が一覧できるデータベース

業界別で優れたウェブサイトを検索できるサイトもありますので、自社の業界のウェブサイトを探してみるのも良いと思います。

URAGAWA | 制作会社がわかるWEBデザイン・参考サイト集

URAGAWAは、国内トップクラスの制作プロダクション、事業会社のクリエイティブが「どの企業が作ったのか」も含めてわかるWEBデザインギャラリー、参考サイト集です。

I/O 3000 | WebデザインギャラリーI/O 3000 | Webデザインギャラリー

I/O 3000は、Webデザインに関わる人のためのWebデザインギャラリーサイトです。国内外を問わず、Web制作の参考となるサイトをセレクトしています。

さらには、競合他社のウェブサイトを見てみるのも良いかと思います。

何がうまくいっているのか、またはどんな改善の余地があるのかを観察することで、自社のウェブサイトが取り入れるべき要素と、避けるべき要素を考えることができると思います。

インターネット上だけでなく、書籍や雑誌、町中の広告などから、ヒントを得ることもあるでしょう。


オリジナリティが大切

参考サイトを活用する際には、ただ模倣するのではなく、自社のウェブサイトに独自性を持たせることが重要になります。

参考サイトからアイデアを得ることは大切ですが、デザインやコンテンツをそのままコピーすることは論外です。

自社の特色を生かし、参考になると思うアイデアを、自分たちのものにすることが非常に重要だと思います。

例えばですが、 色使い、フォント、レイアウトなど、特定のデザイン要素に注目して、それらをブランドイメージに合わせてアレンジします。異なる参考サイトの要素を組み合わせることで、ユニークなデザインが生まれることもあります。

またビジュアルだけでなく、コンテンツの面でもオリジナリティを追求します。参考にしたサイトの良い面を自分たちのスタイルに合わせて変えながら、ターゲットの心に残るコンテンツを作成することが重要です。


参考サイトを使って制作会社に依頼する際のコツ

参考として集めたウェブサイトを使って、制作会社に依頼する場合の伝え方のコツについても考えてみたいと思います。

参考サイトを具体的に伝える

制作会社にウェブサイトのイメージを伝えるときには、参考サイトの具体的な例をいくつか選んで提示します。

参考サイトのどんな点が好きか、もしくは改善したい点があるかなどを伝えると良いと思います。

ブランドイメージを共有する

自社のブランドイメージや、ウェブサイトを通じて達成したい目標を制作会社と共有することが大事です。

また制作会社とはよくコミュニケーションをとって、双方の理想が一致するように進めていくことが大切かと思います。


理想をしっかり伝えよう

今回はウェブサイト制作を依頼する際の、参考サイトの選び方に焦点を当ててみました。

ただ漫然とウェブサイトを探すだけだったり、見た目だけに注目してしまうと、実際に必要な、成果をもたらすウェブサイトの制作から遠ざかってしまう可能性があります。

イメージバナーでは、最初の構想段階から、徹底的なヒアリングを行います。
ウェブサイト制作に関してご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。