ここ最近の記事で「制作会社への依頼の仕方や確認しておくこと」に焦点を当ててお話ししてきました。
そもそも、なぜビジネスにデザインを取り入れる必要があるのでしょうか?
デザインは、単に製品やサービスを魅力的に見せる以上の役割を担っています。
多くの企業がデザインを単なる「見た目の良さ」と捉えがちですが、その良し悪しはビジネスの各分野に及びます。
良いデザインは顧客の注意を引き、ブランドの認知度を高め、最終的には売上増加につながる可能性があります。
デザインがビジネスに与える影響について、今回は考えてみたいと思います。
デザインのビジネス上の価値
良いデザインは、製品やサービスをただ魅力的に見せるだけでなく、企業の全体像を形作り、ブランドのメッセージを伝える力を持っています。
まず、デザインのビジネス上の価値について掘り下げてみます。
- ブランドの認知度の向上
デザインは、まさに企業の顔とも言えるものです。
目を引くロゴや特徴的なビジュアルは、人々の記憶に残りやすく、その結果としてブランドの認知度を大きく向上させることができます。
AppleがiMacを発売し、従来のブランドイメージを一新して業績を向上させた例も、デザインがブランド認知度に与える影響の良い例だと思います。
- ファンを作る
デザインは、顧客とのコミュニケーションツールとしても機能します。
使いやすいウェブサイトやアプリのデザインは、ユーザーの利用を促し、つながりを深めます。
良いデザインは、お客様にとってブランドともっと親しくなるきっかけとなり、お客様が長くファンでいてくださるよう支援します。
最近の例で言うと、UberやSpotifyなども、使いやすく直感的なデザインを通してユーザーが拡大していると思います。
- 売り上げの増加
デザインがビジネス成果に直接影響を及ぼす最も明確な例の一つが、売上の増加です。
魅力的な製品デザインや包装は、消費者の購買意欲を刺激し、競合他社の製品との差別化を図ります。
また、効果的な広告デザインは、宣伝の効果を高め、より多くの顧客を引き寄せることができます。
- 市場での差別化
デザインは、新しいアイデアやコンセプトを市場に導入する際のカギとなります。
新しい考えや提案を打ち出し、市場での差別化を図ることで、企業は競争優位性を確立することができます。
掃除機やドライヤー、空気清浄機で知られるDysonの製品は、革新的な技術とユニークなデザインが特徴です。
高い性能とともに見た目の美しさも消費者にアピールしたことで、競争優位性を確立した良い例だと思います。
また、電気自動車の分野で革新をもたらしたTeslaも、デザインを通じて市場での差別化を実現しています。
Teslaの車は、環境に優しいだけでなく、未来的なデザインと高性能が特徴で、電気自動車市場において独自の地位を築いています。
デザイン思考を取り入れるポイント
AppleやDysonなど、世界的な成功を収めている企業を例に挙げてしまいましたが、比較的小規模なビジネスや企業であっても、デザイン思考を取り入れることはメリットがあると思います。
デザイン思考をビジネスに取り入れるポイントについて調べたところ、一般的には下記のようなことが言われているようです。
- 失敗を許容する環境を作る
新しいアイデアを試し、失敗から学ぶことを恐れない文化が、イノベーションを促進する - 顧客との接点を増やす
実際のユーザーとの接触を通じて、ニーズを直接理解する機会を増やす - フィードバックループの確立
製品やサービスのアイデアを早期に顧客に試してもらい、その反応を基に改善する - 多様な視点を尊重する
チーム内で異なるバックグラウンドを持つメンバーからのアイデアを尊重し、多様性を歓迎する - 異なる部門が協力し合う
異なる部門が協力し、包括的な視野から顧客の問題解決にあたる - 市場と技術の変化に適応する
市場や技術の変化に敏感であり続ける
ちょっと難しいというか、現実的には大変なこともありそうですが、
頭の片隅に入れておいても良さそうです。
制作会社をご活用ください
今回は、デザインがビジネスに与える影響について掘り下げてみました。
大企業でなくても、デザイン思考を戦略的に取り入れることで、
ファンを増やし、市場での自社の立ち位置を明確にしていくことが可能だと思います。
その際はぜひ、私達にもお手伝いさせて頂ければと思います。